涼宮ハルヒシリーズの9作目「涼宮ハルヒの分裂」の感想をまとめてみました。
「涼宮ハルヒの分裂」の公式解説 by amazon
桜の花咲く季節を迎え、涼宮ハルヒ率いるSOS団の面々が無事に進級を果たしたのは慶賀に堪えないと言えなくもない。だが爽やかなはずのこの時期に、なんで俺はこんな面子に囲まれてるんだろうな。顔なじみのひとりはいいとして、以前に遭遇した誘拐少女と敵意丸出しの未来野郎、そして正体不明の謎女。そいつらが突きつけてきた無理難題は、まあ要するに俺をのっぴきならない状況に追い込むものだったのさ。大人気シリーズ第9弾。
「涼宮ハルヒの分裂」のみんなの感想 by amazon
『憤慨』を読み終えた後、最新刊はいつ出るのやらウキウキ&ハラハラしてましたが、ようやく発進です。
今回は『分裂』がテーマになっており、何の事やら…と読み進めていくとようやくわかりました!確かに『分裂』です。
この『分裂』は今までの活字媒体でありそうでなかった(のかな?)ような展開で、「一粒で二度美味しい」効果をしようとしてるのかな…(正直に言って続編を見ないと判断できませんが)。
でも今作だけでも非常に作り&練り込まれていて、さらに今までの『ハルヒシリーズ』と違った斬新さも持ち合わせている。やはり谷川サンの力量は計り知れない…と感じた。
最初『分裂』と聞いた時には、ハルヒが二人になるとか、上下巻の構成自体を差して『分裂』と
銘打っているのかとも思いましたが、まさかあんな形で分裂するとは思いもよりませんでした。
あの分裂にどういう意図と意味があるのかわからないわけですが、やはり重要な意味があるのは確かでしょう。
それにしても、今回の巻でこんなに物語の地盤を揺るがすような事になるとは思いませんでした。
作者は世界観の再構築を図っているのかもしれません。『分裂』『驚愕』の上下巻で、かなり物語が動くのではないでしょうか。
今回は上下巻という事で『分裂』ではエピソードが完結しません。
そういう意味で、続巻へのヒキの強さではシリーズ中最高と言えるでしょう。
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