涼宮ハルヒシリーズの1作目「涼宮ハルヒの憂鬱」の感想をまとめてみました。
「涼宮ハルヒの憂鬱」の公式解説 by Amazon
「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」。入学早々、ぶっ飛んだ挨拶をかましてくれた涼宮ハルヒ。そんなSF小説じゃあるまいし…と誰でも思うよな。俺も思ったよ。だけどハルヒは心の底から真剣だったんだ。それに気づいたときには俺の日常は、もうすでに超常になっていた―。第8回スニーカー大賞大賞受賞作。
「涼宮ハルヒの憂鬱」のみんなの感想 by Amazon
娯楽作品として素直に読み通せました。
楽しかったです。
批判している方には、キャラに感情移入できない…とか、作者の国語力が…とか、賞を受賞した作品のわりには…とか、いろいろと主張があるようですね。
生理的に受け付けない人はやむを得ないにしても、正当な文学作品として評価するというのはどうなんでしょう?
まるで、「インスタントラーメンの中では『ラ王』がうまい」と伝え聞いた美食家かぶれの人が、「こんなもの、スープはコクがないし、メンにはコシがない。器も…」と、本物のラーメンと同じ視線で酷評しているようです。
私もいい年ですので、気持ちが全くわからないわけではないですが、批評をするのであれば、ある程度自分から歩み寄る姿勢を持つべきではないか? と、思います。
作品自体は多くの方が好評価しているように、ライトノベルとしての設定、テンポ、構成、完成度、続編以降に続く世界観の広がりなど、実によくできています。
(ライトノベルの)SFやファンタジーの場合、文字量の関係で怒涛のごとく流し込まれる世界観を消化するだけで労力を消費してしまい、完読前に力尽きてしまうことがありますが、「ハルヒ」は日常の舞台がごく普通の学園生活であり、主人公キョンの「疑いを持った視点」で物語が進んでいるのがミソです。
この視線は、リアルタイムの学生より、すでに何事も起こらなかった学生時代を経験済みの読者の方が実はシンクロしやすいのではないでしょうか?
そういう世代には、ハルヒの「エキセントリックな行動」や現実にはありえない展開がより光って見え、物語に吸い込まれていくはずです。
実際、キャラ「萌え」や、メディアミックスによる販促戦略だけでは、ブームにまでは発展しません。あらゆる視点から考えても、やはり、芯となる原作のポテンシャルが高かったことがヒットの要因であるはず。そのあたりを意識して、ぜひ、読んでもらいたいです。
「世界はお前を中心に回っているわけじゃない」。テレビドラマだったか、本の中だったか、10代の頃、何度も聞いた覚えがある科白。その、前頭部をバシっと打ち据えるような科白を跳ね返してくれる人物が涼宮ハルヒなのです。この世界はもちろん、この銀河も、この時間平面も、彼女を中心に回っています。本人にはまったく自覚がないけれど…。つまり、神が神であるという自覚がないまま神をやっているわけで、かなり危険な状態であるといえるでしょう。
「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい」。高校入学当日、クラスの自己紹介での科白です。ハルヒは黙って座っていればすっごい美人なのですが、中学時代から変わり者で有名。ほとんど誰とも会話が成立しません。彼女は一体なにを望んでいるのか、なにがしたいのか? これは、ふつうの高校を舞台に、ふつうじゃない女の子が巻き起こす超常騒動を描いた物語です。
語り部は、ハルヒと同じクラスの、それもすぐ前の席の、通称キョンという男子。本誌プロローグにある自己紹介によると、彼は幼い頃、サンタクロースは信じてなかったけれど、アニメやマンガに出てくる宇宙人や未来人や超能力者は信じていたし、そんな世界に憧れていたといいます。異能の悪者相手に闘いたくても彼には特殊能力などありません。だから、誰かが闘うのに巻き込まれてフォローする役になれればいいな、と…見事にキョンの願いは叶ったわけであります。
ハルヒがでっち上げた同好会「SOS団」のメンバー、無口な長門有希、可愛い朝比奈みくる、いつも冷静な古泉一樹も個性的かつ魅力的。ハルヒは知らないうちに最強のメンバーを揃えたわけです。
この第1巻を読んで面白いと思った方は続巻もどうぞ! 4巻の「消失」までは読んでほしい。アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」もあります。長門有希が読んでいる本の表紙がちらっと見えることがあります。本好きにはたまりません。
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涼宮ハルヒシリーズの感想日記
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