涼宮ハルヒシリーズの3作目「涼宮ハルヒの退屈」の感想をまとめてみました。
「涼宮ハルヒの退屈」の公式解説 by amazon
ハルヒと出会ってから俺はすっかり忘れた言葉だが、あいつの辞書にはいまだに“退屈”という文字が光り輝いているようだ。その証拠に俺たちSOS団はハルヒの号令のもと、草野球チームを結成し、七夕祭りに一喜一憂、失踪者の捜索に熱中したかと思えば、わざわざ孤島に出向いて殺人事件に巻き込まれてみたりして。まったく、どれだけ暴れればあいつの気が済むのか想像したくもないね…。非日常系学園ストーリー、天下御免の第3巻。
「涼宮ハルヒの退屈」のみんなの感想 by amazon
まず最初に私はアニメから入りました。
そして、その入り方はアニメの再現度完成度クオリティに助けられ、
非常に正しい選択であったと思っています。
各声優陣の実力のおかげで、原作本のキャラ、セリフが
そのままアニメーションや風景となって頭の中を駆け回ってくれます。
こちらの「退屈」は、短編集になっており、
非常に読みやすくなっていると思いました。
その代わり、各話毎の深さは…と思いきや、
なかなか深いんです。
短編集が後の話の大きな伏線になっていたり、
重要な前知識的要素になっていたりもしますので、
短編集だから…と侮って未読のまま飛ばして「~の消失」に進んだりせず、
是非読んでから次へ進んで欲しいですね。
作品として、私たち情報を受ける側へ発信されたのは、
当然「原作→アニメ(漫画は省略)」ですが、
個人的に入っていく順序のオススメは「アニメ→原作」です。
人によって意見は分かれるでしょうが、私のような想像力が稚拙な人間には、
アニメを観てからの方がキャラクターや情景に共感を覚えましたし、よりリアルに想像できました。
涼宮ハルヒの「憂鬱」「溜息」につづく第3弾。「憂鬱」が高校一年の春のことで、「溜息」が秋。その間の出来事を短編集として集めたものです。このシリーズのプロローグが気に入ってます。キョンの独白なのですが、ユーモアとアイロニーを絡めた、溜息まじりの語りがおもしろい。ハルヒだけではどこに飛んでいくかわからないのをキョンが現実につなぎ止める鍵になっているというのは恐らく本当でしょう。キョン自身は「SOS団のなかで俺だけが普通の人間だ」と悩んでいますが、ハルヒと付き合えるだけで既に普通ではありません。普通に見えるだけです。
今回の表紙は長門有希です。登場当初はメガネをかけていたのですが、キョンに「メガネがないほうがいい」と言われて外した模様。無口、無表情、無感情な宇宙人ですが、すこしずつ人間化?しているのかもしれません。なにを考えているのかさっぱりわからん彼女ですが、キョンがピンチのときに助けてくれるのは彼女です。今回も野球大会で密かに大活躍。
退屈したハルヒが思いつきで参加を決めた市民野球大会。SOS団の相手は優勝候補の強豪チーム。キョンはさっさとコールド負けして帰る気マンマンだったのですが、負けず嫌いのハルヒの機嫌が悪くなり、閉鎖空間が生まれ、ヤバい雰囲気に…。そこで長門有希がバットに呪文のようなものをかけると「誰でもホームラン」バットに変身。11打者連続ホームランで見事逆転。投げては「絶対ストライク」ボールまで登場し思わず爆笑。反則もここまで来ると芸術です。
恒例、おもしろい表現集です。
「内野を一周する敵の三番手を、ハルヒはまるでイアソンに裏切られた王女メデイアのような目で見つめていた」。これは古代ギリシアのエウリピデス作のギリシア悲劇「メデイア」が出典。予想だにしていなかった仕打ち(ホームラン)を喰らったというわけでしょう。
「とはいえ、今日ばかりはなぜかハルヒは妙にテンションが低かった。(中略) 讃岐に流されたばかりの崇徳上皇も最初の二、三日はこんな感じだったに違いない」。1156年の保元の乱によって崇徳上皇は後白河天皇によって讃岐国への流刑にされた話です。日本史、覚えてます?
ハルヒもメデイアになったり崇徳上皇になったりせわしないことです。でも、偉い人が多いな。気のせい?
「液体ヘリウムみたいな長門の目が俺を見つめている」。一体どんな目じゃい?とキョンに突っ込みたくなりますが、絶対零度の(冷たい)という意味なのでしょう、たぶん。
2話目の「笹の葉ラプソディ」はキョンが3年前にタイムトラベルする話。これはハルヒシリーズを貫く重要な話なのですが、わたしは「誰でもホームラン」バットのほうが面白かった! みなさん、各々の楽しみ方をなさってくださいませ。
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涼宮ハルヒシリーズの感想日記
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